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古典的名著「賢明なる投資家」(ベンジャミン・グレアム著)の紹介

こんにちは、ときさかです。

今回は、あのバフェット氏の師匠といえる存在であるところの

ベンジャミン・グレアム氏の著書を紹介したいと思います。

邦題「賢明なる投資家」として、日本語訳された書籍が出版されています。

いわゆるバリュー投資といわれる方法についての解説書になるかと思います。

この書籍をどういう観点から読んでいくか、

やはりバフェット氏の投資方法の参考文献に必須の知識として読みたいところ。

バフェット氏の投資方法では、

まず、企業がビジネスを通して生み出す利益に着目します。

これがどれほど安定感があるか、

どれほど成長軌道にあるか、

それは市場支配力やブランド力、成長力などに依存します。

これについては個々の親しみある業界・製品などからアプローチしていくことを勧めています。

次に、一年あたりの利益を国債などの長期利子率で割り引くことで、

企業の将来にわたって稼ぎ続ける利益を現在価値として計算します。

これは企業の理論価値ともいえるものになりますが、

これが企業の株式時価総額の理論価値ということになります。

そして、株式市場において日々変動する株価と、

この理論価値を発行済株式数で割った一株あたりの価値とを比較します。

このとき、理論価値の二分の一とか三分の一とかになっている銘柄があれば、

投資対象として魅力的なことになります。

例えば、半値で買って5年後に元値に戻っていれば年にして20%の利率です。

バフェット氏は何十年にもわたる投資歴でほぼ年利20%を達成しているのですが、

これは投資家としてはレジェンドといわれるスコアだそうです。

参考までに、氏が保有した銘柄を挙げますと、

コカ・コーラ社、ジレット社などがあります。

市場支配力の意味するところがイメージできるのではないでしょうか。

これらの優良企業が、何かのきっかけで一時的に低評価に陥ることがあるのです。

そんなときに企業の本質的な価値を見定められるかが大事なのですね。

因みに、証券業界のプロフェッショナル向けになるかと思いますが、

ベンジャミン・グレアム氏の著書「証券分析」というのもあります。

私が昔手にした頃には原書版しかなかったのですが、

幸いなことに日本語訳が出版されています。

かなりの大著になりますので誰もにおすすめすることはできませんが、

その道を深く探求したい方には紹介だけさせて頂きますね。