「フィッシャーの「超」成長株投資」(フィリップ・A・フィッシャー著)の紹介
こんにちは、ときさかです。
今日は、「フィッシャーの「超」成長株投資」(フィリップ・A・フィッシャー著)
という書籍を紹介したいと思います。
これは、前回のバリュー投資とは異なる手法になるかと思いますが、
ある種、共通点があるともいえるのではないでしょうか。
というのも、現在の企業価値に対して、将来の企業価値が10倍であるとか、
それ以上になるというものを見つけるのです。
これも、「賢明な」投資家が、現時点の市場価値である株式の時価と、
本来の、あるいは将来の企業の価値との差異に着目するからです。
この超成長株を見つけるのは、個人的には難易度が高い気がします。
将来にわたって企業が業績を伸ばし続けられる根拠というのが、
なかなか絞り込めないからです。
バフェット氏は実は、ハイテク企業というのを苦手にしていました。
新技術が注目されての高評価企業というのはいつの時代にもあるものですが、
利益をちゃんと残せるかは常に未知数であったということです。
そうすると、結局株価は期待外れの高値から下落することになり、
投資家は報われないというわけです。
バフェット氏の友人に、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏がいます。
彼と知り合ってからは、マイクロソフトの株主になったり、
彼の財団に寄付をしたりという変化がありました。
オマハの賢人も、常に学び続けているんですね。
最近では、アマゾン・ドット・コムに投資するべきだった、
ということを言っているそうです。
彼の眼をもってしても、
成長株を見抜くのは容易ではないということになるでしょうか。
とはいえ、成長株というのは何もハイテク株に限ったことではありません。
個々の投資家が親しみのある業界・業種・製品を通して、
これはという企業を見つけることができればいいのです。
そのための一冊として、冒頭の書籍を、バフェット氏もすすめているのです。